進行中のデータ収集プロジェクト

CondensedMatter:固体物性プロジェクト

担当:細野史一

固体物性科学は無機化学・物性物理・材料科学の分野にまたがった巨大な研究分野です。変わった結晶構造の無機物質を合成して、その電気伝導性や磁性などを調べることで、新しい物理現象を探し、新しい機能材料を生み出す研究です。これらは基礎研究の段階なので、何に使えるのかまだわからない物質も多くありますが、多様な物質についての豊富な実験データを得ることのできる研究分野であると言えます。
本プロジェクトで集めるグラフは、熱電材料や磁性材料プロジェクトで集めるグラフとほぼ同じです。電気抵抗率の温度依存性や、磁化率の温度依存性、磁化ヒステリシス曲線です。ただし、データが理論モデルに合うかどうかの考察を行うために、横軸や縦軸の物理量に複雑な演算が施されていることが多いことや、磁性の単位系が複雑であるために、一筋縄ではいかないデータ収集となります。この中で、できるだけ多様な物質についての実験データを集めることを目標にデータ収集を行っていきます。
固体物性のデータ収集は2022年5月から本格的に開始する予定です。現在は収集に向けた予備調査を進めています。

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