進行中のデータ収集プロジェクト

ThermoelectricMaterials: 熱電材料プロジェクト

担当:田中敦美

熱電材料は、熱と電気を相互に変換できる材料です。熱電材料の両端に温度差を与えると電位差が発生するので、廃熱からの発電(熱電発電)に利用できます。また、温度差のない状態で熱電材料の両端に電位差を与えると温度差が発生するので、冷却などができる温度制御素子(ペルチェ素子)に利用できます。
熱電材料としては、室温付近で高い熱電特性を示すBi2Te3(ビスマステルル)が広く使われていますが、さまざまな無機化合物半導体や合金、有機分子などが熱電材料の候補物質として研究が進められています。
本プロジェクトの主なデータ収集対象グラフは、横軸が温度で、縦軸が熱電特性(ゼーベック係数、電気抵抗率、電気伝導率、熱伝導率、出力因子、無次元性能指数)となっているグラフです。これらと関連の深い特性として、キャリア濃度やホール係数などの実験データも一部集めています。
熱電材料のデータはStarrydataで最初に集め始めたデータであり、2017年12月から本格的なデータ収集を行ってきました。

StarrydataのThermoelectricMaterialsプロジェクトに
収録された熱電特性の温度依存性の例

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